資産形成の主な目的としては人生の3大支出でもある
が挙げられます特に老後の不安については独身でもお子さんのいない夫婦世帯でも共通の問題となるため貯蓄目的の多数の意見として取り上げられることの多いです
こういった背景から資産形成・節約を意識されている方も多いのではないかと思いますがそんな方の中には
今回の記事ではそんな将来の漠然とした不安を持っている若い社会人の皆さんに向けて節約・資産形成のモチベーションを上げる今話題の現代版『FIRE』という考え方について解説してきます
- 資産形成を行う目的が漠然としている人
- なんとなく節約生活をしている人
- 節約を続けたいと思っているがモチベーションの維持に困っている人
- 現代版FIREを20代で学ぶことで将来必要な資金を推算できる
- 自分の人生の優先順位について見直す機会となりメリハリがつく
- 資産形成・節約へのモチベーションがすぐに上がる
少子高齢化の進む日本において各世帯での資産形成は非常に重要なテーマであり増税・退職金の減額・定年退職年齢の引き上げは想定しておくべき未来ですので社会人になってお金と向き合っていく20代のうちから一緒に勉強していきましょう
資産形成の指標として『FIRE』という考え方を学ぶ
それでは本題となりますがここからは現在メディアやSNSでも大変注目を集めている資産形成の指標となる「FIRE」という考え方についてまとめていきます
解説の流れとしては次のような流れで解説していきます
- 「FIRE」の意味
- 具体的な目標金額の設定方法とその理由
- FIREの考え方を学んで得られたメリット(私の感想)
実践するしないも含めてまずは考え方を知ることで今後の人生設計に大きく影響のあるテーマですので特に私と同世代の20代の会社員に知ってもらえると嬉しいです
『FIRE』の意味は?
それでは最初に
【経済的自立を達成して早期に会社を退職すること】
を意味しています
この造語のもとになる4つの単語は次の通りです
- Financial(経済的な)
- Independence(自立)
- Retirement(退職)
- Early(早期に)
要するに働かなくても良い貯蓄額を保有した状態のことを指しています
目標貯蓄額と知っておくべき4%ルール
次に指標となる充分な貯蓄額についてですが一般的なFIRE達成の目標金額の考え方は
年間支出金額の25倍と言われています
各支出ごとの必要金額をまとめたのが以下の表になります
毎月支出金額 | 年間支出金額 | FIRE目標金額 |
12.5 [万円] | 150 [万円] | 3,750 [万円] |
16.7 [万円] | 200 [万円] | 5,000 [万円] |
20.9 [万円] | 250 [万円] | 6,250 [万円] |
25.0 [万円] | 300 [万円] | 7,500 [万円] |
29.2 [万円] | 350 [万円] | 8,750 [万円] |
33.3 [万円] | 400 [万円] | 10,000 [万円] |
ここでの要点としては経済的な自立を達成するのに重要なのは毎月の支出金額でFIREへのハードルが大きく異なるということですね
まずは現状の支出状況の把握が最も重要な点でありFIREするための必要金額を算出ために不可欠な要素です
早期リタイアは「最初から莫大な資産を持っている人にしかできない」という固定観念を変えるきっかけにもなるかと思います
次にこの年間生活費の25倍という定義についてですが、鋭い人の中には
確かに年間支出の1/25(4%)の現金を毎年定額で切り崩していくと25年後には0になってしまう計算ですね
しかしながらこのFIREという考え方は元々アメリカが発祥であり、この4%というのは米国株式の年間運用益の平均値が6%程度である過去の実績をベースとしています
そのため資産運用を考慮した上で4%の切り崩しであれば資産が0にならないというのが根拠となる前提になっています
とはいえ資産形成に関しては
という本質は変わらないのでぜひFIREという考え方の理解から一緒に学んでいきましょう
セミリタイアの選択肢も学ぶことでさらに可能性が広がる
ここまででFIRE達成に関する概要的な解説をさせて頂きましたがいかがだったでしょうか?
意外と現状の支出からFIRE達成の目標金額を算出するとハードル高いですよね
そういった人には現在の日本で主流になりつつある「セミリタイア」の考え方もあり、こちらは年間支出の内で一部を労働収入で得るという手法になります
仮に支出の半分を労働収入(給与)で得る場合との比較を行ってみました
毎月支出金額 | 年間支出金額 | セミリタイア 目標金額 | FIRE目標金額 |
12.5 [万円] | 150 [万円] | 1,875 [万円] | 3,750 [万円] |
16.7 [万円] | 200 [万円] | 2,500 [万円] | 5,000 [万円] |
20.9 [万円] | 250 [万円] | 3,125 [万円] | 6,250 [万円] |
25.0 [万円] | 300 [万円] | 3,750 [万円] | 7,500 [万円] |
29.2 [万円] | 350 [万円] | 4,875 [万円] | 8,750 [万円] |
33.3 [万円] | 400 [万円] | 5,000 [万円] | 10,000 [万円] |
いかがでしょうか
この場合だと一部の収入だけ今の仕事をリタイア少しの労働資産のみで成立させることが可能です
具体的には年間400万円の支出の夫婦で5,000万円の貯蓄を達成してリタイアしたとして貯蓄額の4%の切り崩しを想定すると資産からの収入は年間で200万円となります
そのため残り200万円不足するため夫婦二人で年間200万円の収入があれば良いという計算になりますね
「FIRE」という考え方を20代で学ぶことのメリット
ここまでFIREという考え方と具体的な目標設定について簡単に解説してきました
今回の記事では特にこの考え方について特に私と同世代の20代の会社員の方に知ってもらいたいと思いますが、この理由としてはズバリ
「FIRE達成は目的でなくムダを省く習慣の中で自分の優先事項を見つけられるから」
であると考えます
このように考える背景としてFIREを知ることで培われるメリットについて紹介していきます
【目標設定】本当にやりたかったことを見つめ直せる
メリットの1つ目は「本当にやりたかったことを見つめ直せる」という点です
最近では70歳までの定年退職制の導入についても話題に挙がっている中で
「いくら寿命が伸びたとは言え70歳まで会社員として労働するのか?」という疑問は私の中でも強くありましたがそんな中で
本当にやりたいことが資産形成を通じて実現できるのでは?
ということが私も書籍やSNSなどのFIREの情報を調べて自分のケースに置き換えて計算する中で早くから実行に移すことの重要性については強く感じました
【手段の獲得】具体的な資産形成の推算ができるようになる
続いて2つ目のメリットは「資産形成の推算の方法が身に付く」という点です
今までは早期リタイアのイメージは
そのおかげで
などの仮定を置いた場合でFIREを達成するのは何年後になるのかなどの概算は非常に早くなりました(笑)【やる気アップ】節約生活のモチベーションが上がる
最後の3つ目のメリットとして「節約生活のモチベーションが上がる」という点です
資産形成の計算の中でインパクトが大きい部分としては収入・支出になります
さらに収入に関しては急激なアップを目指すことは厳しいので
初期段階で最もインパクトが大きいのは支出となります
一方で目標が見えないまま実践するのが最もしんどいのも支出のコントロールになりますがFIREという考えを学んで目標貯蓄額を明確にすることで節約の行動へのモチベーションは劇的に上がります
実際にこうしたモチベーションアップにより実践しているお得な行動やお買い物の方法については個別に記事を作成しておりますのでぜひチェックしてみてください



まとめ
最後に記事のまとめになります
今回は若い世代(特に20代の会社員)に伝えたいFIREという考え方をまとめてみました
多くのメディアでも取り上げられており私も資産形成の一つの指標として夫婦で協力して取り組んでいます
には共感できる部分もあるかと思います
若い内からの資産形成は残された多くの時間を味方につけることができると言われておりその行動を起こすことによって得られる習慣にこそ価値があるのだと私も身をもって実感しています
少子高齢化が進む日本において資産形成は唯一自由な生き方をするためのセーフティネットになる可能性も充分考えられますので学びながら行動を起こしていきましょう
今後は本ブログでも資産形成を行う過程についてもその記録をどんどん発信していきたいと思いますのでぜひ今後もよろしくお願いいたします
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました