最近は金融に関する知識、いわゆるマネーリテラシーの向上がネットでも注目を集めていますが
みなさんはいかがでしょうか?
中には
などと感じている方もいるかと思います
本記事では同じく金融知識ゼロだった私がここ数年で始めたお金の勉強についてお勧めしたい
ファイナンシャルプランナー(FP)技能士の資格について紹介したいと思います
当記事のターゲットは以下のような人です
・ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を知らない人
・生活に関わる金融知識を身につけたいという人
・お金の勉強の必要性についていまいちイメージが湧かないという人
私は会社にて業務に関わる国家資格受験していますが、それに加えて自己啓発の意味も兼ねて興味のある資格試験について勉強していますので今回はそんな生活に役立つという視点で記事を作成してみました
就職・転職活動などで有利になるためには2級以上とはしばしば言われていますが
3級は初学者向けの基礎的な知識を包括的に学習することが出来るためオススメします
実際に社会人になってから資産計画を立てる上では重要な知識も多いため
義務教育レベルではないかと学習している時には感じていました
FP技能士の資格取得と学習のメリットは?
学習メリット

まず本記事の結論から述べさせて頂きます
ファイナンシャルプランナー技能士試験の学習で得られるメリットは以下の通りです
- 税金と控除の仕組みについてを幅広く身につけることができる
- 社会保険・年金制度の仕組みを基礎から理解できる
- 資産形成のテクニックについて入門知識を得ることが出来る
- 不動産取得時のポイントについて概要を学べる
- 相続税の基本を理解することができる
- 金融系の職業に就職している人の昇進につながる・スキルアップになる
ここで疑問に感じるかもしれないですが、
専門職に関しては行政機関へ提出する書類の作成などは有資格者が行う独占業務のため価値の高い資格ですが難易度が非常に高く初学者には大変ハードルが高いです
しかし、大半の方々はそういった専門職とは別に自分の家庭の家計や資産運用を検討するケースの方がイメージがしやすく興味のある内容なのではないでしょうか
そこでポイントでも記載の通りFPの資格では”入門”かつ”基礎的な””幅広い”知識を得られるため比較的他のマネー資格と比べて勉強もしやすい点が最大のメリットであると考えています
その際に知っておくべき知識に関してはまさにファイナンシャルプランナーの資格試験の学習内容であり、20代で資格試験を受けたのは自分の中でも正解だったと思っています
資格取得に関するメリット
上述の通り、FP技能士の資格勉強に関しては初学者に対しては非常に有意義です
と考える方も出てくるかと思いますが、この疑問に関してはちょっと待ったと言いたいところです
一般にFP技能士の資格について3級取得程度では転職に有利になったり即戦力になるとは考えにくいかと思われます
というのも学習範囲についても本当に広く浅くの内容で3級の合格率は60%以上とかなり高い資格です
このような認識を持った上でまずは3級取得に向けた学習を行い、基本的なマネーリテラシーを向上させよう!
3級合格後に2級合格以上を視野に入れることも検討するのが良いかと思われますね
FP技能士試験の概要

前章で述べましたFP技能士試験のメリットについてですが、基本的には試験科目を見れば明らかです
※日本FP協会の試験問題ベースです
- ライフプランニングと資産計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続税
ザックリとですが顧客の①ライフプランニングと資産計画をFPが立てるためにその他項目にあるような情報を整理して計画を立てるようにするというイメージですね
各章の学ぶ内容については次章にてもう少し深掘りして得られる知見をまとめていきます
テスト対策の記事に関してはまた別記事で作成しようかと思いますが、今回は概要を説明します
ライフプランニングと資産形成

第1章ではFPの基本として顧客のライフプランを作成するために必要な情報をまとめるスキルについて学習します
家族構成や世帯収入が変わればライフプランはそれぞれ異なりますのでその辺りの情報整理のポイントについて学べる点が本章のメリットと言えます
人生の3代必要資金として①教育資金、②住宅取得資金、③老後資金 がありますが資金が必要になる時期と貯蓄金額を整理するための基本を学びます
中でも初学者の私が感じた重要なテーマが社会保険制度になります
よく耳にする健康保険制度や年金保険制度を含む全国民に関係する制度を学習することができるセクションです
学習を進めていくと
など今まで見てこなかった人からすると新たな発見は確実にあるかと思います
その他、医療保険を検討する上で健康保険の内容を確実に抑えておきたいところですね
リスクマネジメント

第2章ではリスクマネジメントに関する内容がテーマです
生命保険、損害保険(車両保険や地震保険など)、第三の保険(医療保険など)の学習がメインです
保険の仕組みと保険料控除の内容を学ぶ事ができる点がメリットですね
支払った保険料に応じて控除額が決まる仕組みを学ぶことができます
★1章のライフプラン作成時にも毎月支払う保険料の金額を使用します
私自身勉強してみて良かったと思えることは社会保険制度と合わせて学べたことで加入していた保険の見直す機会になったことです
金融資産運用

第3章は金融資産運用の仕組みを学習することがテーマです
金融資産として代表例である株式・債券の話もあり運用時のリスクや証券会社の仕組みについて学習することができます
株式の仕組みを学習する前にまずは経済状況の良し悪しの指標についてを学びその時の金利・物価・為替・株価の関係をきちんと整理することで株式・債券で利益を得ることができる仕組みについて理解します
資産運用の面では想定通りの資産運用ができているのかの評価できる手法(利回り計算など)を学びます
併せて、仮に自分が預けている金融機関が倒産した場合のセーフティネットについても学べます
タックスプランニング

4章はタックス(税金)がテーマになっています
普段の生活でも物を購入する時には消費税、給与を受ける時には所得税を納税する必要がありますがそれぞれの納税方法に関して税金納付の種別(総合課税と分離課税)や青色申告による控除制度についても学べます
税制控除に関しては知っていると知っていないでは数十万円規模で所得が変わってくるお話です
第4章においてはこの所得控除のお話が頻出になります
所得税の計算方法の流れとしては以下の通りです
- 各種所得金額を計算する(給与・不動産・配当・一時所得など)
- 各所得金額を合算した課税標準を計算する
- 課税標準から所得控除を差し引いた課税所得金額を計算する
- 課税所得金額と税率から所得税額を計算する
- 所得税額から税額控除を差し引いて申告税額を計算
と感じるかもしれないですが、一度流れを理解すれば比較的内容は理解しやすいですのでぜひ
チェックしてみてください
上記が基本の計算方法になりますが、税金を計算するポイントとしては所得控除と税額控除を上手く活用することで申告税額を下げることができるということです
しっかりと使える制度は活用して、年収ではなく所得額を上げることが重要ですね
ここで主な税額控除の種類としては住宅ローン控除や配当控除などが該当します
自分の給料に対して1度引かれる税金を理解してみることで、働き方を見直す良いきっかけになるかもしれないですね
税額控除を活用することで納税額を削減が可能になるケースがある
不動産
さあ終盤に差し掛かってきましたが5章のテーマは不動産です
ここでも触りのみ紹介致しますが不動産、主には土地及び建物に関する内容です
学習のポイントとしては不動産の売買契約と法令(借地借家法、建築基準法)が頻出になります
住宅の譲渡や売買においても重要な知識が数多くあります
住宅を購入する際に住宅ローン控除が使えるからと安易に購入するのではなく
きちんと不動産登記処理や固定資産税(地方税)について理解してから検討をした方が
将来のライフプランもより明確にすることができますのでこの辺りの学習も非常に将来役立ちますよね
相続・事業継承
いよいよ最終章ですが第6章は相続税と贈与税の内容になります
私も正直、当資格試験受験前まで名前しか知らないレベルでしたが・・・
20代のうちから理解できたというのは自分の中でも非常に大きな収穫だったかと思います
あまり、大切な人と死別した後の税金関係を考えることは本当にそういった場面に遭遇しない限りなかなか触れることはないかと思いますがいざ直面した際に争い事にならないように把握してみるのも良いかと思います
相続税のポイントとしては相続人になれる人、なれない人について理解し、相続人の法定相続分(相続の割合)の考え方がテストでの頻出の内容となっておりました
タックスプランニングの章とも同様に遺産はそのまま資産になる訳ではなく受け取った場合には税金が発生しますので控除の内容についても把握しておきたいところです
例としては生命保険・死亡退職金の非課税学の計算などですが以下に挙げております
※その他税制に関しては個別の記事で紹介致します
非課税限度額=500万円×法定相続人の数
次に同じく第6章のうちで贈与税に関する内容になります
贈与とは生存している個人から財産をもらう契約を指します
通常贈与税が発生する贈与額についてが最初のポイントになりますが年間で110万円というのが1つの目安になっています
ここでの年間は1月1日から12月31日までの期間でのトータルの金額になります
その他教育資金の贈与や子育て・結婚資金の贈与に関する非課税金額を問う問題もしばしば出題されています
- 適用対象:受贈者30歳未満の子や孫
- 非課税限度額は受贈者1人につき1,500万円
(学校以外への支払いは500万円が上限)
- 適用対象:受贈者20歳以上50歳未満のもの
- 非課税限度額は受贈者1人につき1,000万円
(学校以外への支払いは300万円が上限)
いかがでしょうか?少し難しくなってきましたね
しかし、使える制度を知っていればかなりの金額控除が効くというイメージは
何となくついてきたのではないでしょうか
私も勉強した時に感じましたが勉強すればするほど使える制度はどんどん使ってみたくなります
FP試験を受験した理由
さてここまでFP技能士試験の内容にかんしてざっくりと解説しました
そうなんです、かなり広範囲にお金の知識について学ぶことができます
私も社会人になってからFP資格の存在について知ったのがキッカケで将来の蓄財のためにはしっておくべき情報が非常に多く詰まっていることを認識したため受験を決意しました
私と同じような一般のサラリーマンのような境遇で少しでも将来を安定に過ごしたいという方にはぜひともオススメのスキルアップの資格になります
受験に関しては毎年1月、5月、9月と4ヶ月に一回のペースで受験が可能です
受験内容は上記で記載の6項目に関して学科試験と実技試験があり各試験60%の正答率で合格となります
また一方を合格した場合には次の試験時には免除になりますので仮に落ちても再度チャンスはあると言えます
毎年教科書が更新されるので同じ教科書が使える5月あたりに受験するのがオススメです
などと思ってもらえれば大変嬉しく思います
今後の社会においては退職金の減額化と社会保険料の増額化から蓄財の能力がより一層必要になるかと思います
そのために税金の知識や積み立て投資など資産形成など幅広い知識が必要となります
ブログを通じてみなさんとスキルアップできれば大変嬉しく思います
また資格試験の紹介はシリーズ化していこうかとも考えていますのでぜひよろしくお願いします