みなさんは『防災グッズ』と聞くとどのような印象を受けるでしょうか
という読者の方もまだまだ多数おられるのではないでしょうか
私も以前までは防災に関しては恥ずかしながら無関心でしたが
2018年の西日本豪雨による地元の浸水被害を受けてから自分事として考えるようになりました
また記憶にも新しい2022年1月の南太平洋のトンガでの大規模噴火を受けて8,000km離れた日本でも潮位の変化から小型船の転覆などの影響もあり、津波の懸念から太平洋側の都道府県のうち27万人を対象に避難指示が出されました
こういった背景からも現在防災意識はもっと向上すべきテーマの一つになっています
今回の記事ではこの「防災」をテーマに非常時に必要なアイテムとして大活躍間違いなしのキャンプ道具について紹介したいと思います
本記事を読んで頂くことによるメリットは次のとおりです
- キャンプ初心者が「非常時にも使える」観点で道具選びの参考になる
- 防災グッズの選びに不安な方が買うべき商品を知るキッカケになる
そもそも論ですがキャンプの中級者以上の人は外で寝たり、調理をすることに慣れており比較的準備すべき道具が揃っていることが予想できます
従って今回の記事の対象としてはキャンプ初心者・あるいは防災グッズを準備していない人に絞っていますのでこれから集めるべき道具の参考にしてもらえると嬉しいです
防災対策の第一歩は「持ち出し品リスト」を知ることから
まず始めに防災のために意識しておくべき点は次のとおりですので順に解説していきます
まずはこの2点を意識しておき必要な準備リストの中でキャンプ道具でカバーできるものやキャンプ道具で代用することのメリットについて学んでいきましょう
準備リストは総務省・気象庁のHPで確認可能
まずは非常時に準備するリストについてです
詳細は総務省や気象庁など国が運営するサイトから簡単に確認できますのでこちらを参考にします
- リュックサック
- 飲料水、乾パンやクラッカーなど、レトルト食品、缶詰、粉ミルク、哺乳ビンなど
- 救急医薬品、常備薬、マスク、紙おむつ、生理用品
- 現金(小銭も)、預金通帳など、印鑑、健康保険証など、身分証明書
- 下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴
- ナイフ、缶切、鍋や水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ロープ、マッチやライター、使い捨てのカイロ、ティッシュなど、筆記用具、ごみ袋
- 防災頭巾やヘルメット、予備の眼鏡など、地図
いずれも個別に重要性について解説が欲しいような項目ばかりです
この中で赤字で示したものが今回キャンプ道具での代用をおすすめしたいアイテムになります
防災グッズの備蓄は「3日分」がキーワード
次に知っておきたいのが防災グッズの備蓄料の前提についてです
通常防災グッズを準備する時に重要なのが「3日分」というキーワードです
災害時には最初の3日間が非常に重要でありこれを過ぎると一気に生存確率が低下してしまうと言われています
そのため物資の調達に関しては最初の数日間は優先度が低く自分で準備することが非常に重要です
キャンプ道具は防災時にも大活躍です
次に今回の記事でキャンプ道具について注目した点に関してです
初心者の方やキャンプ未経験の方が本記事を読んだ場合には
今回キャンプ道具を紹介したい理由については次のとおりです
これらのポイントは非常に重要でありまず機能面においては基本的にはアウトドアシーンだと屋外で電気やガスの供給がなくても使用できる道具がほとんどです
そのためもちろん災害発生時の避難場所での使用にも適しています
そういった道具を事前い準備しておいて「道具を使えるスキル」を身につけることが非常に重要であると考えています
またキャンプ道具は普段使いにおいても楽しく使用できるものもありますが実際にはガス缶や熱源など扱いを間違えると危険なものもたくさんあります
こういった道具は準備しておけば非常に有効ですが、いざという時に使うことが出来ない場合にはただの荷物になってしまいます
ぜひ非常時を想定して普段の生活から便利なキャンプ道具を使えるスキルを身につけることを意識してもらえたらと思います
防災グッズとして最優先におすすめのキャンプ道具4選
まずは今回紹介したい防災グッズとしても役立つキャンプ道具の中で特に「最優先」のものを3選紹介します
これらは特に過酷な状況と考えられる冬場の夜間で確実に持っておきたい道具になります
背景としては非常時を想定して
それぞれのおすすめ理由に関しては次をご覧ください
【冬の防寒は必須】寝袋
絶対持っておきたいのはまず「寝袋」です
異常時の想定としては最も過酷な環境を想定すべきかと私も考えていますがこれまでのキャンプ経験から間違いなく冬場の夜間一択です
一方でこの対策案として寝袋があれば睡眠が取れるレベルは確保することができるのです
特に冬キャンプを想定した専用の「ダウンシュラフ(寝袋)」を使用すれば収納サイズもコンパクトに済みます
このコンパクトさというのがキャンプ道具から選んだ最大の理由でもあり「化学繊維の寝袋」と比較するとやや価格も上がりますが品質的には間違いないです

ちなみに私の愛用している寝袋は「NANGA(ナンガ)」というメーカーの寝袋です
冬用の大きなサイズの寝袋においても非常にコンパクトに収納が可能なだけではなく、メーカー保証もしっかりしていてキャンプ好きの間では定番の高品質寝袋になります
私が冬キャンプに目覚めたのもこの寝袋があったからこそです
「NANGA(ナンガ)」と並んで登山家にも定番の寝袋が「mont-bell(モンベル)」の寝袋です
こちらもコンパクトに収納できるダウンシュラフですので間違いない一品です
【小型でも非常時には助かる】ナイフ
続いては非常時にロープや紐のカットができると大変便利な「ナイフ」の紹介です
もちろん普段から何の理由や用途も無く持ち歩く行為は刃渡りによっては銃刀法違反に触れる可能性がありますのでその辺りはご容赦ください
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭においては十分に注意が必要な道具にはなりますが緊急時にナイフがあればという場面は発生するケースも考えられます
そんな時にキャンプ道具のナイフは使いやすく切れ味も抜群のため今回紹介させて頂きました

私もキャンプでは木材のカットに重宝している道具ですが非常にコンパクトなサイズでもキャンプ用だということもありグリップが非常に握りやすく収納用のケースもついているので安心です
またキャンプ用のナイフの中には多機能タイプのものもあります
少しサイズは大きくなりますが非常時の際には多機能タイプが有効だというケースも考えられますのでこれから買いたい!という人は中でも人気の「VICTRINOX(ビクトリノックス)」の多機能ナイフのリンクを掲載しておりますのでチェックしてみて下さい
【作業には大活躍】革手袋
続いて抑えておいてほしいのが「革手袋」です
通常であれば軍手のイメージが防災用かもしれないですが、こちらも防寒面も考慮して選ばせて頂きました
通常キャンプでの用途としては焚き火など高温下での火傷防止の用途で使用するシーンが多い革手袋ですがその性能から作業用として手の保護が出来ることはもちろんのこと、防寒用としても非常に優秀です
こちらは寝袋としても数千円程度で非常に安価で購入が可能なため準備もしやすいので軍手しかないという人にはぜひ試してもらいたいです
【小型で夜中も安心】LEDランタン
最優先キャンプ道具の中で最後に紹介するのが「LEDランタン」です
こちらはキャンプ用としても非常に性能が高く最も持ち運びにも便利なため一番準備しやすいですね
中でも特におすすめのランタンは「Goal Zero(ゴールゼロ)ランタン」です
本ランタンのモデルには「Lighthouse Micro」と「Lighthouse Micro Flash」の2種類があります
まずはこのサイズ感をご覧ください

コンパクトで言うと普通の懐中電灯にはないサイズだと分かるかと思います
また小さいだけではなくその明るさも充分過ぎるほどのパワーがあります
私はこの商品が好きでキャンプにも毎回持っていきますが最終的に現在は3個持ちの状態です

3つ揃えばテントの中も明るく非常に快適です
さらにこちらの商品がおすすめな理由としてはUSBでの充電が可能な点です
乾電池など不要のため手軽に充電が可能なので使いやすさは抜群です
さらに使用時間については次のとおりで夜間のみ使用を想定しても全く問題ありません

商品リンクも以下にありますのでぜひ気になった方はチェックしてみてください
現在は非常に人気も高く価格も高騰しているGoal Zeroランタンですが
少し高価に感じた方には最近人気が上がりつつある「LED LENSER」ランタンのリンクも貼っておきますので比較検討ください
防災グッズとして便利なキャンプ道具11選
次に最優先ではないですが、避難場所へ車で移動する場合には持っていきたい「あると便利なキャンプ道具」について解説していきます
おすすめしたいキャンプ道具は次のとおりです
こちらも順に内容の解説と合わせてその中でもおすすめを紹介します
【料理から作業用まで】ガストーチ
最初は「ガストーチ」です
ガスバーナーとの比較で取り上げられることのガストーチですがこちらはバーナーよりもコンパクトなのがメリットになります
さらに燃料も充填式のためガス缶の持ち運びが不要で着火源を確保できるアイテムになります
被災地で料理や明かりなどで火が必要になった時にはこれ一つあればOKのアイテムです
【快適さの確保に】タオルケット
次は睡眠の快適さや防寒道具としても優秀な「Pendleton(ペンドルトン)」のブランケットです
必須というよりはキャンプ好きにも人気のブランケットで肌触りも非常によく
私も冬には膝掛けとして、寝る時には布団として使えるブランケットですので普段使いでも非常時にも持っていきたいので今回挙げております
【ないと寝れない人には必須】エアー枕
続いては意外と無いとこまると言う人も多い「枕」です
避難場所での使用も考慮して今回はキャンプ用で使用している「ISUKA(イスカ)」のエアー枕を紹介します
こちらは空気を抜いた状態だと筒状で非常にコンパクトに収納も可能である点が緊急時にもかさばることもなく持ち運びにも便利です
また空気で膨らませるタイプは空気の量次第で高さや柔らかさのコントロールも自由に調整可能なので好みの枕を作ることも簡単です
【持ち運びに最適】バックパック
続いては持ち運びに便利な「バックパック」です
登山用のイメージもありますが今回は私がキャンプシーンで毎回使用している「THE NORTH FACE」の「ダッフルバッグ」を紹介します
こちらは大容量71Lの収納が可能でありリュックとしての機能はもちろんですが収納のしやさすから私は愛用しています

登山用のバックパックにおいては上部からしか荷物が詰めなかったり意外と荷物が入らないと言う問題もありますがこのリュックの場合には小さい道具からある程度大きなものまでどんどん収納できます
【避難所でも安眠を確保】コット&エアーマット
続いては安眠グッズとして有効であるコット&エアーマットです
初めて耳にする人からすると
床や畳など避難所あるいは車中で座ったまま睡眠をとる状況では腰痛などの原因にもなりますので簡易ベッドとしてコットを利用することで腰痛防止にもなりますし安心して熟睡することも可能です
【腰痛持ちの人には大助かり】キャンプチェア
続いてはキャンプ用のイスです
コット,マットと同様に腰痛対策の有効アイテムとして紹介しています
こちらも床面や車内で長時間座っているケースでは腰痛の原因にもなりますので足がゆったりと伸ばせて背もたれの高いタイプのチェアを紹介しています
収納でコンパクトに収まるものを優先すると「Herinox(ヘリノックス)」のチェアが座り心地や強度面から評価しても非常に人気のチェアになります
その他にも折り畳み式のチェアも各種メーカーから出ていますので一家に一脚あれば非常に心強いアイテムですね
【保存用や持ち運び用に】クーラーボックス
次は夏場の被災時でのお役立ちアイテムとして紹介したい「クーラーボックス」です
夏場の懸念としては高温下での食料品の腐敗です
仮にライフラインの電気やガスが途絶えた場合にもキャンプ用のクーラーボックスを使用すれば冷蔵庫から必要な分を移し替えれば保存にも心強いアイテムになります
中でもキャンプ用のクーラーボックスで定番となっているのは「Coleman(コールマン)」のスチールベルトというクーラーボックスです
【数日間の調理には活躍】カセットコンロ
続いてもあると便利な「卓上式カセットコンロ」です
家屋の倒壊などで避難所生活などを余儀なくされた場合に持っておきたいキャンプ道具の一つです
カセットコンロについては「キャンプ道具なの?」という疑問もあるかもしれないですが私は毎回キャンプに持参しているためキャンプ道具として取り上げています
カセットコントは通常コンビニでも売っているガスボンベを燃料としたアイテムで最もメジャーなタイプだと岩谷産業のカセットコンロになります
ガスボンベもオレンジ色のガス缶で「Iwatani」と大きく書かれているのですぐ見つかります
中でも少しサイズは大きくなりますが私も愛用しているのが同じく岩谷産業の「焼き上手さんα」というホットプレート付きのカセットコンロです
ホットプレート付きのタイプで調理の幅の格段に上がり使いやすさも抜群なのでキャンプでもレギュラーメンバーとして活躍してくれています
焼き上手さんαに関しては個別の記事で調理例も合わせて紹介していますので以下の記事もぜひ参考にしてみて下さい

【水の持ち運びに便利】ウォータージャグ
次は「ウォータージャグ」です
避難所など飲料水の確保ができた場合にも水の持ち運び作業の繰り返しは中々大変です
避難が長期になればその労力も増えていきますのでそんな時にあると便利なのがウォータージャグです
本体自体は蛇腹で折り畳みも可能ですが広げると5L以上溜め込むことも可能なので一度に大量の水を持ち運ぶことができます
【ガスの復旧は電気よりも遅いので】シングルバーナー
続いては「シングルバーナー」です
こちらはどちらかと言えば緊急時に即座に必要となるアイテムというわけではありませんがケースとしてはガスの復旧を待っている間だと確実に持っておきたいものとして紹介させて頂きました
キャンプではソロでもグループでも加熱調理に役立つアイテムの代表としてほとんどのキャンプユーザーが持っています
中でも「SOTO(ソト)」のST-310は私も愛用している非常に安定感もありこちらもカセットコンロと同様のCB缶と呼ばれるコンビニなどでも購入が可能なガスボンベで加熱が可能です
【「割れない」・「軽い」は災害時でも活躍】シェラカップ
最後に紹介するのがキャンプ道具において最初に持っておきたい道具の一つである「シェラカップ」です
こちらもキャンプユーザーなら一人最低1個は持っておきたいアイテムになります
使い道はコップや食事中の器だけでなく計量カップや炊飯用の容器としても活躍するまさにキャンプ道具の中で最も汎用性の高い道具になります
収納面においても複数のシェラカップを一つにまとめておくことも可能ですし、チタン製のものだと非常に軽いのも特徴になります
シェラカップ以外の初心者におすすめの調理器具については別の記事で詳しく解説していますのでぜひチェックしてみて下さい

まとめ
今回は防災グッズについてキャンプ道具を採用したいというテーマで記事を作成しました
防災の基本については次のとおりです
次に防災グッズとしてキャンプ道具を紹介する理由については次のとおりです
これらの背景から特におすすめしたいキャンプ道具を4選
あると便利なキャンプ道具を11選
これから防災についてまだ行動できていない人はまずは道具の知識について身につけてもらい、キャンプ道具の購入を検討されている方はぜひ防災の観点に目を向けて道具選びを楽しんでもらえればと思います
決して安全が約束されているわけではない現在においてできることからコツコツと取り組んでいきましょう
今回も記事を読んで頂きありがとうございました